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2025.06.10

結果報告〓WSL Challenge Serios #1 Burton Automotive Newcastle SURFEST Presented By Bonsoy -Newcastle, NSW, Australia-

2025年6月2日 WSL Challenge Serios 2025/2026シーズンがオーストラリアのニューキャッスルで開幕しました。

会場のNewcastle Merewheter beachはReefとBeachがミックスし、Swellの向きやサイズ、風向きで様々な場所にポテンシャルのある波が現れる、CSの会場にふさわしいサーフスポットでした。

会場にはカフェやシャワー、プールなども常設してあり、地元の皆様のLIFE STYLEの一部となっている素敵なポイントでした。

ニューキャッスル ドローン NAMINORI JAPAN
photo naminori japan | Kiyoshi Ogata

WSL-SURFING-JPN-NAMINORI
Photo by Aaron Hughes/World Surf League

このChallenge Serios第1戦には過去最大の14名での参加となったNAMINORI JAPAN戦士たちの結果をご報告します。

まずはNAMINORI JAPAN14名の選手紹介

MENS

  • 大原洋人   男子 2024 チャレンジャー・シリーズ・リクォリファイアートップ 10
  • 西慶司郎   QSランキング
  • 伊東李安琉  QSランキング
  • 加藤翔平   QSランキング
  • 安室丈    QSランキング
  • 岩見天獅   QSランキング
  • 田中大貴   地域ワイルドカード

WOMENS

  • 都築虹帆   QSランキング
  • 池田美来   QSランキング
  • 松岡亜音   QSランキング
  • 都筑有夢路  地域ワイルドカード
  • 中塩佳那   WJCチャンピオン(1位選手がWC入したため繰り上げ)
  • 野中美波   alternate
  • 佐藤李    alternate


以上の14名で今大会を挑みます。

今大会の結果報告

今大会、NAMINORI JAPANのベストリザルトを残したのは、WOMENS QUARTER FINALに進出し、4,745ptを獲得した都筑有夢路。
都筑はRound of 32で15.60pt、Round of 16で14.06ptというハイスコアをマークし、好調な仕上がりを見せて勝ち上がってきた。QUARTER FINALでは、急激なコンディションの変化やボードクラッシュといったアクシデントもあり惜しくも敗退となったが、Round of 48からの一連のパフォーマンスは、彼女がチャレンジャーシリーズ(CS)でもトップクラスのポテンシャルを持つことを証明するものだった。
昨年までの経験を踏まえ、オーストラリアでのCS初戦を重要な位置づけとしていた都筑にとって、QUARTER FINAL進出は最低限達成すべき目標であり、そのラインをクリアできたことに本人も一定の手応えを感じている。
大会を通じて、その存在感と実力はCSの中でもひときわ際立っていた。今後のさらなる活躍に大きな期待がかかる。

amuro-surfing-wsl-ogakiyo
photo NAMINORI JAPAN | KIYOSHI OGATA
AMURO-WSL-SURFING-OGAKIYO
NAMINORI JAPAN | KIYOSHI OGATA

MENSのベストリザルトはRound of 32で1900pt獲得した大原洋人

パフォーマンスも海に入ると、ライディングが大きく見えスピードとキレはCSの中でもひときわ目立っている。

今シーズンのCT入りへ色々な想いを背負って気合が入っている大原選手
毎朝暗いうちに一番乗りして自身のコンディション、サーフボード、会場の波を入念にチェックしていた。

応援しているこちらにもその想いは強烈に伝わってくる。

WSL-Ohharahiroto
Photo by Aaron Hughes/World Surf League
WSL-Ohharahiroto
Photo by Aaron Hughes/World Surf League
Ohhara-WSL-Ogakiyo
Photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN

Womens Round of 32 で1900pt獲得した野中美波
オートネー(alternate)で今大会に出場した野中選手
オートネー(alternate)とは…
本選出場者が欠場した場合に、自動的にその枠に繰り上げられる仕組で、現地にいるランキングの高い選手から試合に出ることができる。

持ち前のキレの有るサーフィンでスコアをしていた、次戦南アフリカも出場濃厚なので、このままランキングアップしてチャンスを掴んでほしい。

野中美波-NAMINORIJAPAN-Ogakiyo
Photo by Kiyoshi Ogata / NAMINORI JAPAN




Mens Round of 32で1700ptを獲得したのは、伊東李安琉、西慶司郎の2名

伊東李安琉はRound of 32のオープニングヒートでWomensからMensに切り替わる誰がどこのバンクを使うのかチョイスが難しいヒートだった。
今回パーソナルコーチの河村海沙コーチとともに入念にポイントをチェックしたが、結果別のバンクでハイスコアを連発され、後半移動したがその波を見つけられないまま試合が終わってしまった。
伊東選手のSURFERとしてのポテンシャルは間違いなくこのステージでも通用することがわかった、今回は残念な結果となったが後半戦にPIPELINEが追加されたのは彼にとっては大きいアドバンテージになるはず。

伊東李安琉-WSL-ogakiyo-naminorijapan
photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN
WSL-AUS-CS-RIARU-OGAKIYO
Photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN


西慶司郎は対戦相手Winter Vicent (AUS) / Jarvis Earle (AUS)に序盤からハイスコアを出され追う展開になった。
5.40ptをだし追い上げるも届かなかった。
田中樹コーチとともに課題を修正して更に上位に上がってくることだろう。

西慶司郎-WSL-SURFING-
Photo by Hannah Anderson/World Surf League

そして西選手はAUSの子どもたちに大人気、勝利した貴公子”Winter Vicent”よりも人気があった。

西-サーフィン-WSL-ogakiyo
photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN

Woens Round of 32で1700ptを獲得したのは、都築虹帆、佐藤李の2名

Round of 48を1位で通過した都築虹帆だったが、Round of 32では最初のテイクオフのミスが引きずりその後もミスを連発して、全く良いところが出せずに敗退
後日フリーサーフィンでは良いライディングをしていただので、早く気持ちを切り替えて南アフリカ以降につなげてほしい。

Photo by Aaron Hughes/World Surf League
Nanaho-Tsuzuki-WSL-CS
Photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN

佐藤李もオートネー(alternate)で出場が出来そうだとわかったのは大会数日前、急遽日本から駆けつけた。
Round of 48は持ち前のクリティカルセクションの上手さで突破した。
Round of 32では佐藤は選んだ波でフィニッシュが決まらずスコアが伸びなかった。
佐藤選手は大村奈央コーチと共に今大会を戦っている、次戦以降もまたオートネーで出場できるかは不確定だがまた必ずこの舞台に戻ってくる選手なので引き続き頑張ってほしい。

Sumomo-WSL-NAMINORIJAPAN
Photo by Hannah Anderson/World Surf League
SUmomo-WSL-ogakiyo
Photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN

Womens Round of 48で700ptを獲得したのは中塩佳那
前半に乗った2本の波でスコアがのびずに4位で展開で後半まですすんだ、Need Scoreが7.73pt、しかし決めたかに思った中塩のラストライドは6.77ptと残念ながら逆転には届かなかった。
サーフィン脳の高い彼女ならば、なぜスコアが出なかったかを研究して次からのCSに挑むことだろう。
海外コーチも”中塩のサーフィンがうまくてびっくりした!”と驚いていたので、CS環境に慣れてくれば彼女ならばきっと巻き返してくれることだろう。

KANA-NAKASHIO-WSL-SURF
Photo by Aaron Hughes/World Surf League
Photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN

Mens Round of 48で700ptを獲得したのは安室丈
Round or 80を勝ち上がりその後2日間のレイデイを挟んだ後行われたRound of 48は8feetの波が押し寄せるハードコンディションだった。
そんななか1本のワイプアウトがあったものの、確実にメイクしてポイントを重ねた安室だったが、リスキーなフィニッシュを決めた、Xavier Huxtable(Aus) , 今大会のWinnerになったJacob Willcox(Aus)がラウンドアップし3位で敗退することになった。

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Photo by Aaron Hughes/World Surf League

Woens Round of 48で650ptを獲得したのは、松岡亜音と池田美来

30分ヒートの中、残り6分迄松岡はノーライドと苦しい展開となってしまう、やっと乗った波でも1ターンしか入らずに2.33pt
その後乗った波でもフィニッシュでのワイプアウトを強いられてこのヒートが終わってしまう。
本来の彼女のパフォーマンスを発揮できなかった事になかなか海から上がって来れない彼女の姿は印象的だった。
きっと次戦以降巻き返してくれるだろう。

Photo by Aaron Hughes/World Surf League

池田美来は乗った波で2本のフィニッシュを転んでしまった、エンドセクションのリスキーさには今回ジャッジが厳しく見ているように感じる中で、フィニッシュを決めきれなかった事は非常に大きい。
しかし彼女はまだまだ若い、初めてのCSで今大会たくさんの事を吸収したことだろう。

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Photo by Aaron Hughes/World Surf League


Mens Round of 64で600ptを獲得した岩見天獅
Round of 80ではコンテストに戻ってきたJulian Wilsonと同ヒートでしたが、このヒートのベストスコア7.50ptをだし2位でラウンドアップ
印象的だったのが、このヒートでのブラジル選手との壮絶なパドルバトルがあったが一歩も引かなかった、むしろ仕掛けていった感もあった、海外選手とのバトルにも臆すること無く挑めるのは彼の長所でありまたそこを狙われれば短所でもあるように感じる。
その熱い感情が空回りすることもあるので、コントロール出来るようになった時に彼はもっと強くなると感じた。

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Photo by Kiyoshi Ogata | NAMINORI JAPAN


田中大貴は3本目にポテンシャルのある波を掴んだ、2つのバリエーション違うカービングを決めフィニッシュに向かったがボトムで痛恨のワイプアウト、これが勝負の分かれ目となった。
一つのミスで結果が命取りになるのがCSでのハイレベルな戦いということをわからされる結果だった。

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Photo by Aaron Hughes/World Surf League

加藤翔平のMens Round of 80 Heat1は今大会のオープニングヒートでもあった。
他の選手が波を待つ中、立て続けに乗ったが、スコアが伸びずにセットを待った選手にスコアをだされて敗退した。
初めてのCSで今までとのスコアの違いに学びがあったことだと思う。この経験を活かして本来の爆発力のあるサーフィンでCSを沸かせてくれる日が必ず来るだろう。

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Photo by Aaron Hughes/World Surf League

Challenger Seriosは国別で戦う世界選手権では無くあくまでも個人戦だが、悩んだ時に相談できる仲間がいることは大事なことだと感じる。
これからの南アフリカやポルトガル、ブラジルなどでは更にこころ強く思うこともあるだろう。

”必要な時にそばにいてあげれる”

そんなTEAM作りがしたいと思っている

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Photo by Aaron Hughes/World Surf League



今大会のレポートはこれで終了となります。


また引き続きNAMINORI JAPANの応援よろしくお願いいたします。

Text  NAMINORI JAPAN | KIYOSHI OGATA

今大会のNAMINORI JAPANの裏側を動画で撮影したYOUTUBEが上がっています。
なかなか見れない大会会場の裏側や、選手の試合に望む姿などの舞台裏を収録しています。
よろしければ以下のリンクからご覧になってください。

NAMINORI JAPAN
BEHIND THE SCENE CS編はここから御覧ください。

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