2025年10月2日、ポルトガルの会場となるエリセイラのリベイラ・デイラスでは、コンスタントな2～3フィートの波の中で男子ラウンドオブ32と女子ラウンドオブ16（ヒート1～4）が行われ、日本人選手にとっては明暗の分かれる一日となった。

男子ではヒート4の加藤翔平が好調な滑り出しを見せた。序盤にEdgard Groggia（BRA）がフルローテーションのエアで7.50を出すと、加藤も6.60とエアリバースで4.87を決めて応戦。Callum Robson（AUS）が1位を確保する中、加藤は2位争いで粘りを見せた。プレッシャーがかかる中でも果敢に波をつかみ、最後のライディングでは再びエアリバースを決めて5.80をマーク。Groggiaの追い上げをかわし、2位でラウンドオブ16進出を果たした。これによりライブランキングも一気に24位上がり、31位に浮上した。

一方でヒート7の西慶次郎は序盤に4.50を出したものの、その後は良い波をつかめず、リズムを崩して4位敗退。バックサイドで鋭いターンは見せたが、技のバリエーションが限られたことも響いた。

ヒート8の大原洋人も不運に見舞われ、オープニングでノンプライオリティのインターフェアを犯し、2本目の得点が半分になる大きなペナルティを受けた。本人は相手の存在に気づいていなかったと語ったが、その後、巻き返しを狙うも挽回できず4位で敗退となった。

女子のラウンドオブ16からはマンオンマン形式に移行。中塩佳那は14歳でランキングリーダーのTya Zebrowski（FRA）と対戦。2本目で7.67を出すなど健闘したが、Zebrowskiは7.00、7.30を早々にまとめ、さらにスピードと切れ味あるライディングでクローズセクションに強烈なアタックを見せ、8.60をマーク。中塩は押し切られたが9位で大会を終えた。

都筑有夢路はヒート3で積極的に攻め、1本目からインサイドの掘れたセクションに当て込んで7.00を獲得。その後も勢いを保ち、最後のライディングではスピードとパワーを活かした2度のカービングを含む3発のリエントリーを決め、8.50を叩き出して完勝。堂々とクォーターファイナル進出を決め、ライブランキングも9位に浮上した。

この日の日本勢は西と大原が惜しくも敗退したが、加藤と都筑が勝ち上がり、チーム加藤家＆田中コーチの2名が次ラウンドへと駒を進めることとなった。

また海外勢では、George Pittar（AUS）が活躍を見せ、Liam O’Brien（AUS）はトータル15.67のハイスコアをマーク。さらにMateus Herdy（BRA）が勢いを維持し、女子ではKirra Pinkerton（USA）が前年度優勝者のSally Fitzgibbons（AUS）を破る番狂わせを演じるなど、注目の戦いも続いた。

次なるコールは10月3日午前7時30分（日本時間15時30分）に予定されており、日本人選手の挑戦が続く。（日本はリスボンより＋8時間）
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今日の日本人選手結果

MENS

R-32 H-4 加藤翔平　2位でラウンドアップ→R-16 H-3

         H-7 西慶次郎　4位で敗退

         H-8 大原洋人　4位で敗退

WOMENS（マンオンマン）

R-16 H-2 中塩佳那　2位で敗退

         H-3 都筑有夢路 1位でラウンドアップ→QF H-2

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日本人選手のヒート組

MENS

R-16 H-3 加藤翔平

WOMENS

QF H-2 都筑有夢路

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