2025.10.20
WSL QS2000「Tokunoshima Town Pro」で川瀬心那と小林桂が宮崎QSに続き2連勝!

川瀬心那、小林桂 Photo:WSL / Char
世界自然遺産の島・徳之島、花徳海岸で開催されたWSLジャパンレッグ最終戦「Tokunoshima Town Pro QS2000」。白砂のビーチに力強いブレイクが広がる中、国内外のトップサーファーが集い、島全体が熱気に包まれた。大会を通して最も強い存在感を放ったのは、メンズの小林桂とウィメンズの川瀬心那だった。
最終日は南寄りのうねりが加わり、胸~肩、時折頭サイズのセットが押し寄せるパワフルなコンディション。早朝から多くの観客が詰めかけ、会場には緊張と期待が交錯する独特の空気が流れた。

川瀬心那 Photo:WSL / Char
ウィメンズファイナルは川瀬心那と芳田花瑚の対決。普段から遠征をともにする仲の2人だが、この日は互いに譲らぬ真剣勝負となった。川瀬は開始直後に5.50をスコアし、主導権を握ると、冷静にプライオリティをコントロールしながら試合を支配。トータル9.33で勝利を収め、徳之島での2連勝を達成した。「大好きな徳之島で勝てて本当に嬉しい。地元のみなさんの声援が力になりました」と笑顔を見せた。

小林桂 Photo:WSL / Char
続くメンズファイナルは小林桂と岡村晃友の対戦。開始早々、小林が3.67と5.83を揃えてリード。岡村もレフトで4.67を返し反撃を試みたが、小林はさらに5.47を加点。残り時間にはライトの波で縦へのアプローチからレイバックターンを決め、6.67を叩き出して勝負を決定づけた。圧倒的な強さでトータルスコアを伸ばし、ジャパンレッグQSでの3連勝を飾った。

川瀬心那 Photo:WSL / Char

小林桂 Photo:WSL / Char
「世界自然遺産・徳之島での試合は特別な経験。3勝できるシーズンはこれまでなかったので本当に嬉しい。自分のプロセスを信じて、次のステップに進みたい」と小林。川瀬も「徳之島は本当に好きな場所。皆さんの応援が力になった」と語った。
小林と川瀬は、ともに9月の宮崎QSに続いて2連勝を達成。小林にとっては、御前崎での勝利を含め今季3勝目となった。男子QSでの安定した戦績により、現在WSL QS ASIAランキングでも1位をキープ。一方、川瀬も今回の勝利でランキングを12位から9位に上げ、次なるステージへ着実にステップアップしている。
このあとは、10月24日から31日までフィリピン・クラウド9でQS6000が開催される。アジアとオーストラリアのダブルサンクションイベントとなるこの大会は、今シーズンのアジアツアーで大きな意味を持つ重要な一戦。ランキング上位をキープする小林にとってはさらにポイントを積み上げるチャンスであり、川瀬にとってもトップ戦線へのジャンプアップがかかる。
世界自然遺産の美しい海を舞台に、小林桂と川瀬心那という2人のトップランカーがその強さを見せつけた今大会。地元の子どもたちがトップ選手のライディングに歓声を上げ、サーフィンが地域の誇りとして根づき始めた徳之島。「Tokunoshima Town Pro QS2000」は、その名を島の歴史に刻む熱戦となった。
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大会結果
女子
優勝:川瀬心那
2位:芳田花瑚
3位:山田佳那、青山湖音
男子
優勝:小林桂
2位:岡村晃友
3位:山中海輝、大音凛太
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大会HP:https://www.tokunoshimatownpro.com
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