2026.07.10
波乗りジャパン代表候補・五十嵐カノア、池田美来が田原で強化練習:アジア競技大会へ向け「環境を知り、波と対話する」

Photo:Satoshi Namba
2026年9月に愛知県田原市・太平洋ロングビーチで開催される第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)に向け、波乗りジャパンは代表候補選手による現地強化練習を実施した。
今回の練習には、五十嵐カノアと池田美来が参加。大会会場となる田原の海に身を置き、それぞれのテーマを持ってセッションを行った。

Photo:Satoshi Namba

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五十嵐カノアにとって、田原は特別な場所である。昨年開催されたQS(クオリファイング・シリーズ)で波に乗ったロングビーチは、2018年に初めて日本代表として出場した世界選手権の舞台でもある。
今回の合宿で掲げたテーマは、「田原の波を知ること、そして周りの環境を知ること」だった。
「当時の記憶を再確認しに来たような感覚です。宿泊地からの距離感、風の吹き方、道路の様子、空の表情など、細かな環境の変化を改めて肌で感じて、田原という場所を自分の中で再定義することが今回の目的です。」
世界を転戦する五十嵐にとって、勝負を分けるのは波だけではない。大会期間中に置かれる環境をいかに身体に落とし込み、自分のものにできるか。その積み重ねが、大舞台でのパフォーマンスにつながっていく。
アジア競技大会への思いを問われると、表情を引き締めた。
「オリンピックはすごく大切な大会ですし、今回のアジア競技大会もとても大切な大会です。皆さんの応援を受けて、100%のサーフィンができるように頑張ります!」

Photo:Satoshi Namba

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一方、池田美来が掲げたテーマは、非常にシンプルでありながら本質的なものだった。
「田原の波と仲良くなることです。」
「技術やフィジカルの向上を意識するのはもちろんですが、今回ここに来て最も大切にしているのは、田原の海と感覚的に『セッション』することです。ただ波をこなすのではなく、その海が持つ呼吸やリズムと自分の身体を同調させていく。そんな対話を心掛けています。」
波の変化を感じ取り、その土地の海と一体になる。池田らしい繊細な感覚が、今回の合宿でも随所に見られた。
地元・日本で開催されるアジア競技大会への期待も大きい。
「各国から選ばれたサーファーたちが集まる大会になります。私も最高のパフォーマンスをお見せしますので、日本で開催されるこの大会をぜひ田原まで見に来てください。」
また、チームを率いる大石純也チームディレクターは、今回の合宿の意図について次のように語った。
「最大の目的は、選手たちが田原の町に深く入り込み、実際に見て、感じることです。海での練習はもちろんですが、移動にかかる時間や距離感、天候の変化、宿泊先の環境、そして周辺にある複数のビーチが持つ波の違い。そうした情報を自分の中に落とし込んでもらうことが今回の大きなテーマです。」
アジア競技大会は、単なるホームゲームではない。各国のトップサーファーが集結し、ロサンゼルス2028オリンピックへ向けた最初の大きな戦いとなる。
波乗りジャパンは、開催地・田原の海と向き合いながら、一歩ずつ本番への準備を進めている。
Go!Naminori Japan!