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2026.07.31

2026 WSL CS(チャレンジャーシリーズ)第2戦「Lexus US Open of Surfing」DAY-3

 五十嵐カノアと西慶司郎がラウンドアップ。ハリケーンスウェルが押し寄せた「Lexus US Open of Surfing」

Photo:Satoshi Namba

HUNTINGTON BEACH, CALIFORNIA – JULY 29: The crowd at the Lexus US Open of Surfing on July 29, 2026 at Huntington Beach, California. (Photo by Tommy Pierucki/World Surf League)

現地時間7月30日、米カリフォルニア州ハンティントンビーチで、2026/2027年WSLチャレンジャーシリーズ第2戦「Lexus US Open of Surfing Presented by Pacifico」が行われた。

この日の朝は、ハリケーン「Genevieve」から届いた南うねりによって、6~8フィートの力強いコンディションとなった。午後にかけてサイズはやや落ち着いたものの、6フィートを超えるセットが入り続け、ハンティントンらしい左右のピークが次々と姿を見せた。

一方で、時間の経過とともにオンショアが強まり、フェイスは荒れ、波質も変化。サイズがあるだけに、わずかなタイミングのずれがワイプアウトへ直結する。波の力と難しさが同居する、選手の対応力が問われる一日となった。

西慶司郎 Photo:Satoshi Namba

R-64 H-5 西慶司郎

男子ラウンド64のヒート5には、西慶司郎が登場した。日本でも親しまれているニックネーム「KJ」は現地MCにも伝わり、ハンティントンの会場でも「KJ」と呼ばれている。

西慶司郎、田中樹コーチ Photo:Satoshi Namba

Photo:Satoshi Namba

西はオープニングライドでサーフボードを折るアクシデントに見舞われる。ヒート開始早々に流れを失いかねない場面だったが、ここから落ち着いて試合を組み立て直した。

2本目はレフトを選択。セクションに合わせてトップアクションを入れ、4.83ポイントを獲得する。続く4本目では、深いボトムターンからトップへ当て込み、そのままホワイトウォーターを越えてライディングを継続。さらにライト方向へ切り返し、インサイドでもフィニッシュを決めた。この一本が6.00ポイントとなり、ヒート首位へ浮上する。

西慶司郎 Photo:Satoshi Namba

後半には、2024年大会王者のAlan Cleland(MEX)が猛追。西は2位へ順位を下げ、終盤にはShion Crawford(HAW)はプライオリティを使って最後の波に乗ったものの、逆転までわずか0.04ポイント届かない。西が僅差で逃げ切り、このヒートを2位でラウンド32進出を決めた。

西慶司郎、田中樹コーチ Photo:Satoshi Namba

田中樹コーチは、西の戦いを次のように振り返った。

「オープニングライドでサーフボードを折り、嫌な立ち上がりとなりましたが、その後はバックアップとなる4点台に加え、6点台もスコア。ベスト2本を揃え、しっかりと試合を立て直しました。終盤は混戦となったものの、最後は0.04ポイント差で逃げ切ってラウンドアップ。波はしっかり見えており、自分がやるべきことも明確になっています。このサーフィンを続けられれば、次のヒートも非常に期待できる内容でした」

大原洋人 Photo:Satoshi Namba

R-64 H-8 大原洋人

ヒート8には大原洋人が出場。練習では波を的確に捉え、コンディションとの相性も良さそうだ。試合では2本目にバックサイドでレフトへ向かい、ソリッドな一発からインサイドでもリエントリーを決めて5.33ポイント。続くライトでは、速く崩れる波を走り抜け、スプレーを上げるトップターンから、トリムを挟まず次のセクションへ当て込んだ。最後はインサイドブレイクへチャージしたものの、ここでワイプアウト。それでも5.63ポイントを獲得し、ヒート中盤で2位をキープした。

しかし、終盤に他の選手がスコアを伸ばし、大原は逆転を許す。その後は必要な一本をつかめず、ラウンド64で敗退となった。

大原洋人、田中樹コーチ Photo:Satoshi Namba

「大原選手は練習から波をしっかり捉えており、コンディションも良い印象でした。ただ、本番では狙いすぎた部分もあり、自分が求める波とタイミングが噛み合わず、ミスのあるライディングが目立ちました。Cole Houshmand(USA)選手は力強いパワーターンで得点を重ね、Lucas Cassity(MEX)選手はエアーを主体にオンショアへ対応していました。大原選手にも十分なスキルはありますが、最後まであと一本を揃えられないまま敗退となりました。」と田中コーチ。

難しい波に対して、どの技を選び、どう得点へ結びつけるか。その差が結果に表れたヒートだった。

小林桂 Photo:Satoshi Namba

R-64 H-10 小林桂

ヒート10に登場した小林桂は、オンショアが急激に強まるなかでの戦いとなった。海面の表情が変わり、テイクオフから技へ入るまでのリズムも、それまでのヒートとは明らかに違っていた。

小林はブローテールで攻めたものの、序盤は2本続けてワイプアウト。残り16分でつかんだ3本目では、縦へのアプローチからパンピングでつなぎ、ライトのセクションでもう一度当て込んで4.90ポイントを得る。

3位で迎えた終盤、逆転に必要な得点は5.60ポイント。残り7秒でレフトへ乗り、2発のターンからインサイドまでつないだ。さらにライト方向へ振り、もう2発を加えて最後まで乗り切る。しかし、スコアは4.83ポイント。逆転には届かず、3位で終了となった。

小林桂 Photo:Satoshi Namba

田中コーチは「このヒートからコンディションが大きく変化しました。その変化に対応しきれず、テイクオフで引っ掛かる場面やミスが続き、スコアメイクに苦しむ展開となりました。終盤には逆転を狙って最後まで攻めましたが、わずかにタイミングが合わず敗退。中盤以降の波選びが結果に大きく影響したヒートでした」と分析した。

五十嵐カノア Photo:Satoshi Namba

R-64 H-16 五十嵐カノア、伊東李安琉

ラウンド64最終ヒートとなったヒート16では、五十嵐カノアと伊東李安琉が同じヒート。2度のUSオープン制覇を誇る五十嵐は、序盤からハンティントンの波を知り尽くした試合運びを見せる。

開始から約5分、ライトの波で鋭いスナップを入れ、トップではテールをスライドさせて6.50ポイント。4本目もライトを選び、フィンを抜くテールスライドを披露して6.80ポイントをマークした。

五十嵐は早い時間帯に6点台を2本揃え、ヒートの主導権を握った。波を追いかけすぎることなく、必要な場所で必要な仕事をする。その落ち着きには、ホームブレイクで積み重ねてきた時間がにじんでいた。

対する伊東は、持ち味である思い切りの良いアプローチで攻めたが、ワイプアウトが続いて得点をまとめられない。4位のまま厳しい時間が続くなか、残り2分を切ってレフトへ。大きなセクションに伊東らしいヒュージターンを叩き込み、豪快なスプレーを飛ばした。

伊東李安琉 Photo:Satoshi Namba

この一本が5.33ポイントとなり、伊東は3位へ浮上する。ただし、逆転に必要なもう一本をつかむ時間は残されていなかった。五十嵐が1位でラウンドアップ。伊東は3位で大会を終えた。

五十嵐カノア Photo:Satoshi Namba

五十嵐カノア Photo:Satoshi Namba

「五十嵐選手は序盤から6点台を2本揃え、安定したライディングでヒートをリードしました。ローカルとして波を熟知しており、試合運びも非常に落ち着いていました。一方、伊東選手は緊張や対戦相手を意識しすぎた部分もあったのか、攻めすぎたライディングによるワイプアウトが目立ちました。終了間際に5点台を出しましたが、あと一本というところでタイムアップ。状況を把握しながら確実に得点を積み重ねていれば、勝機はあったと感じます。今後はコンディションや試合展開を踏まえたヒートマネジメントが、さらに重要になります」と田中コーチは振り返った。

この日はCole Houshmand(USA)が8.77ポイントを含むヒートトータル16.60を記録。Griffin Colapinto(USA)、Crosby Colapinto(USA)、Alan Cleland(MEX)、前回王者Levi Slawson(USA)ら有力選手も勝ち上がった。サイズのある波でCT選手が見せた技の強さと判断の速さは、チャレンジャーシリーズを戦う日本勢にとっても明確な基準となる。

日本勢では五十嵐カノアと西慶司郎がラウンド32へ進出した。五十嵐の冷静な試合運びと、出だしのアクシデントから立て直した西。形は違っても、変化するハンティントンの海に対応し、次のラウンドへつないだことに変わりはない。

大会4日目は現地時間7月31日午前7時にコンディションを確認し、早ければ午前7時35分から競技を再開する予定。
今後は男子ラウンド32以降が行われ、勝ち残った選手たちが優勝を争う。競技スケジュールは波の状況によって変更されるため、最新情報はWSL公式サイトで発表される。

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2026 WSL CS(チャレンジャーシリーズ)第2戦「Lexus US Open of Surfing

DAY-3 結果

男子

R-64 

H-5西慶司郎  2位でラウンドアップ→R-32 H-4へ

H-8 大原洋人  4位で敗退  今大会は49位

H-10 小林桂  3位で敗退  今大会は33位

H-16 五十嵐カノア 1位でラウンドアップ→R-32 H-8へ

    伊東李安琉  3位で敗退  今大会は33位

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明日以降の試合予定

男子

R-32

H-4 西慶司郎

H-8 五十嵐カノア

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大会の最新情報、ヒート結果、ライブ配信はWSL公式サイト:worldsurfleague.com をチェック。

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Photo:Satoshi Namba

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